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Gekkan Dennou Club 147
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Gekkan Dennou Club - 2000.8 Vol. 147 (Japan).7z
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Gekkan Dennou Club - 2000.8 Vol. 147 (Japan) (Track 1).bin
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ARTPAD.DOC
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1995-03-20
|
11KB
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360 lines
-<□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□>-
ワコムの新デバイス(?)ミニタブレット
ArtPad KT-0405-R(相当品)をマウスとして使うドライバー
その名も
ArtPad.x
ver 0.5x
Copyright 1994 TNB製作所
-<□■□ これは □■□>-
ワコムの新デバイス(?)ミニタブレット、ArtPad KT-0405-R(相当品)をマウ
スとして使用するためのドライバーです。
また、マウスエミュレータとして使わない場合、専用コールを使うことで、直接タ
ブレットのステイタスを参照することも可能です。詳しくは、リファレンス
[ TABLET.REF ]を参照して下さい。ステイタスを使用するソフトの方を対応させれば
相対座標モード、絶対座標モードの切り替えはもちろん、タブレットのペンが接触し
ているか、筆圧がいくつかも判ります(JOYSTICK EMU. コールは無視されます)。
T-EXTENSION MOUSE CALLにも対応しています(TMS.x同梱ファイルを参照のこと)。
-<□■□ 実行 □■□>-
[使用法] ArtPad [switch]
/R ・・・・ 常駐解除します。
/D ・・・・ 相対座標モードでドライヴします。(def.)
/D[n] ・ [n]は0~3で、タブレットの向きを指定し、相対座標モードでドラ
イヴします。向きは相対座標でしか意味をなしません。
/P ・・・・ 絶対座標モード1でドライヴします。モード1はMS_CURSTによる座
標設定を行っています。移動量は0になります。
/P[n] ・ 最大移動値[n]で絶対座標モード2でドライヴします。最大移動値は、
HIOCS.x -ms2 使用時 15ぐらいがいいようです。モード2は目標
のポイントへ移動していく方式をとっています。そのため、移動量
も存在します。
/N ・・・・ マウスのエミュレーションをしません。
/S0 ・・・ 絶対座標用。MS_LIMITの範囲による移動範囲を判別します。MS_LIMIT
を使用してマウスの移動範囲を抑えたり変更しまくるものには対応出
来ない(しづらい)でしょう。(def.)
/S1 ・・・ 絶対座標用。IOCS CRTMODによる移動範囲を判別します。ほとんどの
ソフトは問題なく使用出来ますが、特殊な画面モード(IOCSを使わず
画面を変更したもの)や実画面を使っている(マウスによってスクロ
ールしていく)ものには対応出来ないでしょう。
/S2 ・・・ 絶対座標用。512x512を画面サイズとします。
/B0 ・・・ マウスボタンモードを WINDOWSで使用時と同じにします。
ノーマル型 [左=プレス,右=サイドスイッチ] (def.)
/B1 ・・・ マウスボタンモードを WINDOWSで使用時と反対にします。
リバース型 [左=サイドスイッチ,右=プレス]
/B2 ・・・ マウスボタンモードを PC-9801Pの使い方と同じにします。
PC-9801P型 [左=プレス,右=サイドスイッチ+プレス]
/BP[n] マウスボタンエミュのとき、ペン先プレスは[n]以上の時、クリック
されたとします。プレス最大値は127で、16~100の範囲で指定出来
ます(def.64)。
/K0 ・・・ キーによる割り込み無しにします。
/K1 ・・・ シフトキー[-KSで設定]+[XF3]~[XF5]キーによりマウスエミュレート
モードをいつでも変更出来るようになります。
/K2 ・・・ [XF1],[XF2]キーによりマウスカーソルの水平垂直移動制限を付けます。
/K3 ・・・ [XF1],[XF2]キーによりマウスカーソルの水平垂直移動制限を付けます。
シフトキー[-KSで設定]+[XF3]~[XF5]キーによりマウスエミュレート
モードをいつでも変更出来るようになります。
*[XF3]=相対座標モードでマウスエミュレートします
*[XF4]=絶対座標モードでマウスエミュレートします
*[XF5]=マウスエミュレートしません
/KS[n] キー機能のシフトキー設定(def.8 = [OPT2])。
[OPT.2]=8,[OPT.1]=4,[CTRL]=2,[SHIFT]=1 で、シフトキーに当てる
数をたしていった数値を[n]に設定します。例えば[CTRL]+[SHIFT]なら
2+1=3を設定します。
/I ・・・・ 強制常駐する。
常駐時でも常駐状態でも設定を変えられます。
-<□■□ 絶対座標 □■□>-
絶対座標モード1はタブレットの操作面をディスプレイにみたて、ポイントされた
位置をディスプレイの座標に変換し、IOCSコールのMS_CURSTを使用してマウスを飛ば
しています。そのため、移動量は0になります。この移動量をみているソフトは動か
ないことになります(例えばSX)。
絶対座標モード2はタブレットのポイントされた座標をX68の画面の大きさに変
換して、現在のマウスカーソルの座標との差を移動量として動かしています。この移
動量の最大値設定が大きすぎるとマウスポインタがぶれることがあります。少なけれ
ば少ないほどぶれなくなるようですがレスポンスが遅くなります。大きすぎると飛び
回ります。
X68000のマウスドライバーはある一定以上動くと加速するようになっています(3
0ポイントマウスを動かした場合、30ドット以上動くようになっている)。これは、
操作性向上のためですが、その仕様のため、絶対座標モード2では正確な大きい移動
がうまく行えません。ご了承下さい。確認しているのでは、HIOCS.x -ms2 使用時、
最大移動値は15で安定します。
絶対座標の計算関係のスイッチ /S はほとんどの場合 /S0 でいいでしょう。これ
は画面の大きさを MS_LIMIT によって設定されている IOCSワークから求めています。
というもの、普通、スクリーンモードを変えた場合 MS_LIMIT に画面サイズの最大が
自動的に設定されるのす。そのため、MS_LIMIT を使用してマウスの行動を抑えたり、
変更しまくるものに対しては、絶対座標関係動作が不安定になります。そういった必
要がある場合は /S1 ,/S2を使用して下さい。
絶対座標モード、かつ画面が512x512の正比特殊モードになっている場合、タブレッ
トの操作面の右1/3は無視されます(正方形の領域しか使えません)。比率を考えれ
ば仕方のないことです。
-<□■□ 注意 □■□>-
常駐した時にRS-232C関連のIOCS コールのアドレスをArtPad.x内のワークに取り込
み、RS命令を実行します。つまり、ArtPad.x常駐以後に RS関連の常駐物を実行して
も相手にされません。また、逆にArtPad.x常駐前に常駐しておいたRS関連のものを解
除すると、まず、エラー(最悪ハング)しますので気をつけてください(TMSIO.xは上
常駐チェックをせずに解除してしまうのでご注意!)。
ミニタブレット'ArtPad'は、X68のマウス割り込み内で処理し切れないほど非常
に多くのデータを次々と送ってきます(ペンが動いている時のみ)。そのため、
ArtPad.xではバッファにデータがたまりすぎると、データをカットします。つまり、
ミニタブレット'ArtPad'との通信タイミングが不安定(一定間隔でない)になってい
ます。おかげで、絶対座標ではなんら問題はでないのですが、相対座標の場合、マウ
スカーソルが飛ぶことがあります(X68000のマウスドライバーはある一定以上動くと
加速するようになっているため)。相対座標の時は、余り高速に、かつ連続に動かさ
ない方がいいでしょう。
市販ソフトなどで、マウス割り込みを禁止されていると、IOCSコールでデータを拾
えないことがあります。そういったソフトを使用する場合は、-N を使用して下さい。
マウスと関係なく要求を受けた時に、タブレットをチェックします。
ドライバ常駐時、常時0.05%MHz分のCPUパワーを消費します(10MHz実測)。た
だし、-N(マウスエミュレートをしない)の場合、パワーの消費はほとんどありません。
[XF1],[XF2]キーによるマウスカーソルの水平垂直移動制限は、ArtPad.xより前に
常駐させた、マウスドライバーのデバイスには影響しません。
相対座標時のマウスカーソルの速度などは HIOCS の -ms で変更可能なので、特に
スイッチは付けていません。
-<□■□ マチエール □■□>-
残念ながら、このドライバーを使っても、マチエールの[WACOM TABLET]モードにし
てもタブレットとして使用することが出来ません。ですが、当所のTnTABLETの同梱さ
れている TnCALEMU.xを使用することで、筆圧をエミュレートすることが出来ます。
基本的な使用方法はTnCALEMU.xのドキュメントを見てください。他に1つ、以下のこ
とを注意してください。
マチエールでタブレットモードにするとRS-232Cの設定を変えられてしまい、タブ
レットがきかなくなります。あわてず、[OPT.2]+[XF3]/[XF4](-Kで設定したもの)と
してください。RS-232Cを初期化し動くようになります。また、マチエールのタブレッ
トモードは「カルコンプ」の方にしてください。
以上で、筆圧が使えるようになります。
-<□■□ 紹介 □■□>-
使用したタブレットは、WINDOWS用のもので、ペンタッチ有効部は多少ちいさめで
はありますが、筆圧も検出可能、値段も定価で¥29800。実売価格¥20000前後
(94'12 月秋葉原)と手ごろです。
ただ、RS-232Cで接続するため、他のRS-232C周辺機器との併用は出来ないでしょう。
また、WINDOWS用と言っても、付属のドライバーWINDOWS用であって、RS-232Cがあり、
ドライバーさえかければWINDOWS用だけでなく、繋がる(はず)ものです。
これはまだ未確認ですが、従来のワコムのタブレットとデータの互換がないらしく、
ソフトの別対応が、必要と思われます(X68KのマチエールはTnTABLET同梱のTnCALEMU
でなんとか対応出来ています)。
-<□■□ 参考,使用ツール □■□>-
* 電脳倶楽部vol.80 ARTPAD.TEC 'ArtPad'(WACOM)技術情報 舩本昇竜氏
* TnTABLET.x ver 0.93 TNB製作所
* TnCALEMU.x ver 0.03 TNB製作所
* SUPERED.X ver 1.18 T.Nishikawa氏作
* gcc.x 真里子バージョン TOOL#1 Based on GCC 1.42
* has.x ver 3.08 YuNK氏作
* hlk.x ver 3.01 SALT氏作
企画:電脳魔術団
文責:田圃(TNB製作所)
制作:ひで(TNB製作所)
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某月某日: 満開の舩本昇竜氏と雑談(?)中に、「タブレットだったら、最近、
標準価格25000円のやつが発売されたらしい」というツッコミ。
読み取りサイズA6で標準価格¥25000のタブレットだ!
12/16(月):あれから二週間あまり、見後に購入されていた。そこでコソコソ
と持ってきた(嘘)。
12/18(日):電脳倶楽部80号購入。舩本昇竜氏の書かれたタブレット技術情報
を確認。簡単な常駐型でないマウスコントロールプログラムを書き
調整。技術情報があるから非常に楽だった(感謝感謝)。
んーちょっと動かすだけであまりにも多くの情報が送られて処理し
きれない。RSバッファにたまり、後からついてくる感じになってい
る。やはりRS-INの割り込みをフックして・・・。
フックすると面倒なので素直にIOCSコールにした。が、やっぱり
ドライバーにして割り込みが多くかけても処理が間に合わない。
タブレットなんだから、多少間引きしてもいいはず。抜く! うま
く行かない! ねる!
単純に7倍数バイト空読みすればいいのでは? と思い付きやっ
てみる。おっけー。でも、相対座標がおかしい。
相対も安定した、としよう! やはり、ドライバー常駐したまま、
通信などのRSを使う物は使えない(たまに落ちる)。RS割り込みを
フックしていればなんとかなりそうだが、場所が場所だけに余りし
たくない。
このタブレットの最大の欠点を見つけてしまった。(ペンの)座標
を動かさないで、筆圧だけ変わってもデータを送ってこない!
ペン圧=クリックになるわけでダブルクリックがやりにくい・・んー、
何か方法があるのか。
ver 0.50
12/19(月):TnTABLET(TownsTABLET用ドライバ)付属のTnCALEMUに対応。マチ
エールで使えるようになった。
RS IOCS のアドレスを常駐時に記憶してそれを使うので、TnCALEMU
がフックしても大丈夫なわけだ。逆にArtPad常駐以降に RS-IOCSを
フックしたり、常駐前にフックした物を解除するとまず、バスエラー
が出る!
TEMCALLに対応。
ver 0.51
12/20(火):微調整。相対座標の計算方法を改善。安定したようだ。
ver 0.52
某月某日: にゃらぴん様からタブレットについて教えて貰うも反映されず・・・。
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-<□■□ 連絡先 □■□>-
バグ、要望などありましたら、以下までお願いします。
USC-NET [217] たんぼ
電脳遊技帝国 [268] たんぼ
東京がらくた工房 [たんぼ]
〒270-11 千葉県我孫子市中峠1604-15
小松 ひで
(EOF)